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自費出版の評判・ランキングの真実!おすすめサービスと選び方の決定版

「この出版社、本当に大丈夫かな?」
高額な費用がかかる自費出版。
失敗したくないからこそ、ネットで評判を検索するのは当然のことです。
しかし、ネット上には絶賛する声もあれば、罵倒するような書き込みもあり、何を信じればいいのかわからなくなることもあります。
「火のない所に煙は立たぬ」と言いますが、中には悪意のあるデマや、競合他社によるネガティブキャンペーンが混ざっている可能性も否定できません。
ここでは、自費出版社の評判を正しくリサーチする方法と、情報の真偽を見極めるための「リテラシー」についてお話しします。

目次

自費出版社の評判を調べる方法

まずは情報を集めましょう。

インターネット検索(会社名+評判、口コミ)

基本中の基本です。
「〇〇出版 評判」「〇〇出版 詐欺」「〇〇出版 トラブル」などのキーワードで検索してみましょう。
検索結果の上位だけでなく、2ページ目、3ページ目まで見るのがポイントです。

SNS(Twitterなど)でのリアルな声

X(旧Twitter)などのSNSは、本音が出やすい場所です。
実際にその出版社を利用した著者のつぶやきが見つかるかもしれません。
「対応が遅い」「校正が雑」といった生々しい声は参考になります。

実際に出版した著者のブログやインタビュー

出版社が公式サイトに載せている「著者の声」は、良いことしか書かれていない広告です。
そうではなく、著者が個人のブログなどで発信している制作記を探してみましょう。

Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイト

具体的な悩みやトラブル相談が投稿されていることがあります。
回答欄も含めて読み込むと、業界の相場観やよくあるトラブルが見えてきます。

良い評判と悪い評判の見極め方

集めた情報をどう解釈するか。ここが重要です。

具体的なエピソードがあるか(信憑性)

「最悪でした」という一言だけの書き込みより、「校正の段階で連絡が2週間途絶え、問い合わせても返信がなかった」といった具体的なエピソードがある書き込みの方が信憑性が高いです。

感情的な書き込みか、客観的な事実か

「担当者がムカつく」といった感情的な意見は、相性の問題かもしれません。
「契約書にない追加料金を請求された」といった客観的な事実は、重く受け止めるべきです。

評判が古すぎないか(経営体制が変わっている可能性)

5年前、10年前の評判は、現在とは状況が異なっている可能性があります。
経営者が変わったり、サービス内容が刷新されたりしていることもあるので、なるべく直近(1〜2年以内)の情報を重視しましょう。

サクラ(やらせ)の可能性を考慮する

あまりにも不自然に褒めちぎる口コミが大量にある場合は、業者による自作自演(サクラ)を疑いましょう。
Amazonで出版社や出版サービス名で検索すると、どの程度の数の本がでてくるかも重要です。
数が少なかったりした場合は、出版しても同じようにAmazonには掲載されない可能性が高いです。

また、自費出版は「お客さんを紹介するごとに◯万円の報酬」があったりもしますので、高額な出版サービスに関する口コミには注意してください。

人気ランキングの裏側と正しい見方

「自費出版 ランキング」で検索すると多くのサイトが出てきますが、鵜呑みにするのは危険です。

ランキングサイトの注意点

  • 広告費の影響:多くの場合、ランキングサイトは広告収入で運営されています。上位の会社は「広告費を多く払っている会社」である可能性があります。
  • ジャンルの偏り:総合ランキングでは、特定のジャンル(例:自分史)に強い会社が上位に来がちですが、あなたが作りたいのが「写真集」なら、その順位は当てになりません。

「人気=自分に合う」とは限らない

大手で人気のある会社は安心感がありますが、費用が高額だったり、画一的な対応だったりすることもあります。
「ランキング1位だから」と即決せず、あくまで一つの情報源として捉えましょう。

目的別:おすすめの自費出版サービス

「あなたにとってのベスト」は、目的によって変わります。

1. 費用を抑えたい(POD、電子書籍)

「とにかく安く出したい」「在庫を持ちたくない」という人向け。

  • ムゲンブックス:紙の本を無料で出版可能。売れた分だけ印税が入るリスクゼロのサービス。
  • パブー:電子書籍なら無料。ブログ感覚で書ける手軽さが魅力。
  • MyISBN:4,980円で紙の本を出版。PDFを入稿するだけでAmazonで販売開始。

2. 書店に並べたい(流通重視)

「本屋さんに自分の本が並ぶのを見たい」「数百万円程度の予算を使える」という人向け。

  • 文芸社:自費出版業界の最大手。全国の書店への流通網と、新聞広告などのプロモーション力が強み。
  • 幻冬舎ルネッサンス:商業出版のノウハウを活かした編集力とブランド力が魅力。

3. じっくり作りたい(デザイン・編集重視)

「プロと一緒に納得のいく本を作りたい」という人向け。
100ページの本をハードカバーで出版すると100万円前後かかります。

  • パレードブックス:デザイン会社が母体で、装丁のクオリティが高い。専任担当者の親身な対応も評判。

評判が良い出版社の共通点

信頼できる会社には、以下のような特徴があります。

料金体系が明確で説明が丁寧

「いくらかかるか」を隠さず、最初から明確に提示しています。見積もりの内訳も詳細です。

編集者のレスポンスが早く的確

質問に対する回答が早く、著者を不安にさせないコミュニケーションができています。

無理な勧誘をしない

「今すぐ契約しないと損をする」といった強引な営業をしません。著者のペースを尊重してくれます。

評判が悪い出版社の特徴

避けるべき会社の特徴です。

「必ず売れる」「賞が取れる」と煽る

根拠のない甘い言葉で契約を迫ります。出版に「絶対」はありません。

見積もりがどんぶり勘定

「一式」でまとめられていて、何にいくらかかっているのか不明瞭です。

契約を急かす

考える時間を与えないのは、冷静になられると困るからです。

まとめ

評判はあくまで「他人の評価」です。
Aさんにとっては最高の出版社でも、Bさんにとっては最悪かもしれません。
ネットの情報を鵜呑みにせず、最後は自分の目と耳で確かめることが大切です。
実際に問い合わせてみて、担当者の対応や言葉の端々から感じる「誠実さ」を信じてください。
あなたの直感は、意外と正しいものです。

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この記事を書いた人

初めて出版する個人著者さんに、Wordや一太郎を使ったかんたん・低コストな本づくりの手順をお伝えしています。
とくに、在庫リスクやムダな廃棄をなくし、環境にも経営にも優しいPOD出版という新しい形を広めることが今のテーマです。
返本率が過去最高と言われる出版業界の中で、「無理なく続けられる出版スタイル」を一緒に考えていきましょう。

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