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ブログを書籍化して自費出版!Webの資産を本に残す方法

「ブログを何年も書き続けて、記事が数百本たまっている」
「読者から『本にしてほしい』というコメントをもらった」
そんなブロガーさんにとって、ブログの書籍化は一つの夢であり、目標ではないでしょうか。
Web上の記事は、手軽に読める反面、情報の海に埋もれてしまいがちです。
しかし、それを一冊の本にまとめれば、体系的な知識として、あるいは著者の想いが詰まった作品として、新たな価値を持ち始めます。
ここでは、あなたのデジタル資産を「本」という形に変えるためのステップと、注意点についてお話しします。

目次

ブログを書籍化するメリット

なぜ、わざわざ紙の本(あるいは電子書籍)にする必要があるのでしょうか。

Web上の情報を体系的にまとめられる

ブログは時系列で流れていきますが、本ならテーマごとに再構成し、体系的にまとめることができます。
読者にとっても、知りたい情報が整理されている本の方が、学びや理解が深まります。

デジタルデータを物理的な「本」として残せる

サービス終了やアカウント凍結のリスクがあるWebと違い、紙の本は物理的に手元に残ります。
「自分の生きた証」として、形あるものを残せる安心感は大きいです。物理的な本を手軽に作るなら、プリント・オン・デマンド出版(POD出版)とは?在庫リスクなしで紙の本を出す仕組みとサービス比較 が最適です。

新たな読者層(紙媒体派)にリーチできる

世の中には、まだ「ネットより紙の本が好き」という層がたくさんいます。
書籍化することで、ブログを読まない層にもあなたの言葉を届けることができます。

ブランディングや権威付けになる

「本を出している」という実績は、その分野の専門家としての信頼性を高めます。
仕事のオファーや、講演依頼に繋がることもあります。

ブログ書籍化の手順

「コピペして終わり」ではありません。
本として読みやすくするための「編集」が必要です。

記事の選定と構成案の作成

すべての記事を載せる必要はありません。
テーマに沿って厳選し、章立てを考えます。
「はじめに」と「おわりに」を書き下ろし、全体をパッケージングします。

加筆・修正(リライト)の重要性

横書きでスクロールして読むブログと、ページをめくって読む本では、読みやすいリズムが違います。
リンク切れの箇所を修正したり、口語すぎる表現を改めたり、丁寧なリライトが品質を左右します。

縦書きへの変換(横書きブログからの変更点)

日本の書籍(特にエッセイや小説)は縦書きが基本です。
横書きのブログを縦書きに変換すると、数字やアルファベットの表記、改行のバランスなどが崩れることがあります。
専用のツールや、Wordの縦書き機能を使って調整しましょう。

画像データの解像度確認

Web用の画像は解像度が低く(72dpi)、印刷すると粗くなってしまうことがあります。
印刷用には高解像度(300dpi〜350dpi)の画像データを用意する必要があります。

サービス選びのポイント

自分に合った出版方法を選びましょう。

ブログサービス標準の製本機能

アメブロやはてなブログなど、一部のブログサービスには、記事を選んで製本できる機能(有料)がついていることがあります。
手軽に自分用の記録を残したい場合に便利です。

自費出版社のブログ書籍化プラン

出版社の中には、ブログ書籍化に特化したプランを用意しているところもあります。
編集者がついてアドバイスをくれるので、クオリティの高い本が作れます。

自分でデータを作ってPOD出版

費用を抑えたいなら、自分で原稿データを作り、MyISBNなどのPODサービスを利用するのがおすすめです。
パブー(Puboo)なら、ブログ記事をコピペして、ボタンを押すだけで紙の本も電子書籍も作ることができます。

著作権と権利関係の注意点

Webでは許容されがちなことも、出版物になると厳しくなります。詳しくは 自費出版の著作権は誰のもの?契約前に知っておくべき権利の話 をご確認ください。

引用画像や歌詞の扱い

ネットで拾った画像や、歌詞の無断転載はNGです。
必ず許可を取るか、フリー素材に差し替えましょう。

肖像権への配慮

写真に写り込んでいる人の顔にはぼかしを入れるなど、プライバシーへの配慮が必要です。

過去の記事内容の事実確認

数年前の記事は、情報が古くなっている可能性があります。
最新の情報にアップデートするか、「※執筆当時の情報です」と注釈を入れましょう。

まとめ

ブログは、あなたの思考のログ(記録)です。
それを本にする作業は、過去の自分と対話し、新しい価値を見つけ出す宝探しのようなものです。
画面の中から飛び出して、紙の手触りを持った「本」へ。
あなたの言葉に、新しい衣装を着せてあげてください。
それはきっと、画面越しでは伝わらなかった温度まで、読者に届けてくれるはずです。

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この記事を書いた人

初めて出版する個人著者さんに、Wordや一太郎を使ったかんたん・低コストな本づくりの手順をお伝えしています。
とくに、在庫リスクやムダな廃棄をなくし、環境にも経営にも優しいPOD出版という新しい形を広めることが今のテーマです。
返本率が過去最高と言われる出版業界の中で、「無理なく続けられる出版スタイル」を一緒に考えていきましょう。

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