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オリジナル教科書・テキストを自費出版する!教育効果を高める本作り

「市販のテキストでは、どうしても教えにくい部分がある」
「もっと自分のメソッドに合った教材があれば、生徒の理解が深まるのに」
教育の現場に立つ方なら、一度はそう感じたことがあるのではないでしょうか。
既存の教材に合わせて教えるのではなく、あなたの教え方に合わせて教材を作る。
それが「オリジナル教科書」の自費出版です。
大学、塾、予備校、カルチャースクール、社員研修。
あらゆる学びの場で、オリジナルテキストは講師と生徒を繋ぐ最強の架け橋になります。
ここでは、教育効果を最大化するための、教科書作りのヒントをお伝えします。

目次

オリジナル教科書・テキストを作るメリット

なぜ、手間をかけてまで自作のテキストを作るのでしょうか。
そこには、教育の質を根本から変える力があるからです。

自分の教え方に完全にフィットした教材

自分が話す順番、強調したいポイント、独自の解釈。
それらがそのままテキストになっていれば、授業は驚くほどスムーズに進みます。
「ここはテキストの〇ページを見て」と言うだけで、意図が伝わります。

生徒や受講生の満足度向上

一般の書籍を使って講義をする場合、買った本の使わない場所が出てきたりします。
こういった場合、「せっかく買ったのにもったいない」という思考になってしまいます。
講義に100%フィットした流れと内容の本があれば、受講生の満足度は上がります。

他の教室やスクールとの差別化

オリジナル教材があることは、スクールの大きな強みになります。
「ここでしか学べない独自のカリキュラムがある」というアピールは、新規入会者の獲得に強力に作用します。

講師としてのブランド力アップ

体系化されたテキストを自著として持つことは、講師としての実力と信頼の証です。
そのテキストが評判を呼び、外部からの講演依頼や、新たな出版オファーに繋がることもあります。

大学教員としてのキャリア形成にも有利

大学では、教授や准教授への昇進審査の際に、単著の書籍や教科書の有無が重視されることが少なくありません。自分の授業をもとにしたオリジナル教科書を単著として出版しておけば、教育実践を体系化した成果として業績一覧に明確に示すことができます。また、研究論文とは別に「教育面での成果物」があることは、教育力のアピールにもなり、昇進や任期審査の場面でプラスに働く可能性があります。

教科書制作の構成案

教科書は「使われてこそ」価値があります。
学習者の視点に立った構成を心がけましょう。

カリキュラムに沿った章立て

実際の授業の進行に合わせて章を構成します。
全12回の講座なら、テキストも12章に分けるなど、スケジュールとリンクさせると使いやすくなります。

予習・復習しやすい工夫

各章の冒頭に「学習のねらい」を、末尾に「まとめ」や「チェックリスト」を配置します。
生徒が一人で勉強するときも、迷子にならずに進められるガイド役を果たします。

ワークシートや演習問題の挿入

読むだけでなく、「書く」「考える」アウトプットの場を設けます。
解説のすぐ後に練習問題があれば、知識の定着率がグンと上がります。

図解やイラストで分かりやすく

文字ばかりのテキストは、見るだけでやる気を削いでしまいます。
図解、イラスト、表などをふんだんに使い、視覚的に理解できる工夫を凝らしましょう。

印刷・製本の選び方

教科書ならではの「使い勝手」を左右するのが、仕様選びです。

書き込みやすい用紙(上質紙など)

生徒がメモを書き込むことを前提に、鉛筆やボールペンでも書きやすく、裏写りしにくい「上質紙」などを選びましょう。
ツルツルしたコート紙は不向きです。

開きっぱなしにできる製本

机の上で開いたままノートを取れるよう、手で押さえなくても閉じない製本(PUR製本やリング製本など)が喜ばれます。

持ち運びやすいサイズ(B5やA4)

学校の教科書と同じB5サイズや、プリント類と合わせやすいA4サイズが一般的です。
カバンに入れやすく、他の教材と一緒に管理しやすいサイズを選びましょう。

改訂を見越したオンデマンド印刷

情報は常にアップデートされます。
大量に印刷して在庫を抱えるより、MyISBNなどのオンデマンド印刷で、必要な分だけ(例えば1年分だけ)印刷するのが賢い方法です。プリント・オン・デマンド出版(POD出版)とは?在庫リスクなしで紙の本を出す仕組みとサービス比較 で仕組みを解説しています。

これなら、毎年内容を改訂して、常に最新の情報を生徒に届けることができます。

販売と配布の方法

作ったテキストをどう活用するか。

自分の教室やセミナーでの直接販売

受講料にテキスト代を含めるか、別途購入してもらう形で配布します。
在庫管理もしやすく、一番確実な方法です。

ネットショップでの一般販売

汎用性の高い内容なら、BASEなどのネットショップやAmazonで一般販売することも可能です。
テキスト自体が商品となり、新たな収益源になります。
MyISBNなら自動的にAmazonと楽天ブックスで販売されるほか、大学書店などでの取り寄せにも対応しています。自費出版はAmazonで売るのが正解!流通の仕組みと販売戦略 もあわせてご覧ください。

大学書店・生協を通じた教科書指定

大学の授業やゼミのテキストとして使う場合は、大学書店や生協書籍部を通じて販売する方法もあります。
MyISBNで出版した本は、一般的な出版社の書籍と同じように大学書店で取り寄せや販売ができるため、通常の教科書指定と同じ流れで採用手続きが行えます。

シラバスや教材案内にISBNを記載しておけば、学生は他の教科書と同じように大学書店で購入できます。教員側も、既存の出版社の本を指定するときと変わらない運用で、オリジナル教科書を正式な指定テキストとして位置づけることができるのが大きなメリットです。

まとめ

教科書を作ることは、あなたの教育への情熱を形にすることです。
それは、目の前の生徒だけでなく、まだ見ぬ未来の生徒たちの成長をも支える、頼もしいパートナーになります。
「わかった!」「できた!」という生徒の笑顔を思い浮かべながら。
世界に一つだけの、最高の教科書を作ってください。

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この記事を書いた人

初めて出版する個人著者さんに、Wordや一太郎を使ったかんたん・低コストな本づくりの手順をお伝えしています。
とくに、在庫リスクやムダな廃棄をなくし、環境にも経営にも優しいPOD出版という新しい形を広めることが今のテーマです。
返本率が過去最高と言われる出版業界の中で、「無理なく続けられる出版スタイル」を一緒に考えていきましょう。

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